あとがき
▼桜の咲きどきが今年は長いです。歳時記に「花曇」という季語がありますが、この季語の傍題の「養花天」という言葉は、今年の気象にぴったりの表現であったとおもいます。
▼花を養う空、とはうまいことばですね。
養花天うかれごころもなかリけり 岸田稚魚
なんとなく重たい花どきの曇り日、うつうつとした胸中を、養花天に托しています。
▼北の国では五月から六月にかけて、一どきに春が噴き出すのです。梅も桜も野の花も一度に咲き乱れて、その美しさには圧倒されますが、旅人としてその春に出会うと、中々俳句にはならないのです。
馬小屋に豚が飼はれて春祭 浅野昌子
少年のリレーのタッチ風五月 及川テツ子
▼この二句は岩手県水沢年の花会員の作品です。春を待ちこがれていた気持が伝わります。
▼六月十二日、十七日、十九日の三日間には久々に、俳句文学館にて、本部俳句講座がひらかれます。定員八十名ですから、お早く申込んで下さい。
▼講師は、岡田日郎、黒川水車、椎橋清翠、平井さち子、水原春郎、山崎ひさをの方々です。
▼中込みは、年の花講座、小島千架子宛、往復ハガキでおねがいします。
小島千架子

年の花清規
一、投句 毎月、俳句は五句以内。添付のハガキに五十円切手を貼って、投函して下さい。俳句は、未発表作品とします。
一、投稿 文章は、原稿用紙(二百字詰)使用のこと、読者の頁欄の投稿も、なるべく原稿用紙(二百字詰)を使って下さい。
採否は、編集部一任。原稿は、返却致しません。
一、誌代 一部五五〇円(送料共)
半年分(三、三〇〇円)又は一年分(六、六〇〇円)を前納のこと。
郵便振替(00160-2-273 俳人協会)をご利用下さい。
(年の花編集担当)山崎ひさを・推橋清翠・小内春邑子・小島千架子・字都木水晶花・平澤幸子